今季からトヨタのタクシー車両が変わる?!でも欠点指摘します(笑)
- Mitsuhiro Ogishima
- 2017年10月6日
- 読了時間: 3分
2017年11月ごろから販売となる、トヨタが新開発したTAXI専用車両、通称ジャパンタクシー。
デザイン、居住性、乗降のしやすさ、ライニングコストは営業車としてはとても評価できるいい車だと思います。
高速走行時の乗り心地はセダンに負けるでしょうけど・・・
※写真はすべてネット拾いのキャプチャです


普通に健常者が乗る分には今までのセダン車両より乗り降りしやすいでしょうね。
車内空間も解放感あるのでそこそこ良いと思います。

しかし・・・・
ユニバーサルデザインタクシーに焦点を当てて考えられたこの車・・・
車いす乗降時の時のことも考慮して造られたというこの車・・・
設計者は現場を知らなかったのでしょうね。
欠点があります。
①車いす乗降時に時間がかかりすぎる。
車いす乗降だと通常の乗降よりそりゃ時間はかかりますけど、左から車いすで乗車して車内で方向転換して、車いすを固定ここまでテキパキできて15分くらいです。
成れてない人がやると20分。
それもこの展示場のような乗降スペースに余裕があるところでです。

②雨天での車いす乗降時雨よけの屋根代わりになる機能が無い。ワンボックスのハッチバックだとリアドアが屋根代わりになるのです。
車椅子乗降時は何も晴天の時に限りません。
当たりまえですけど雨の日の乗降もあります。
後部から乗降するワンボックスタイプだと後部ドア部分が丁度屋根の代わりになるのです。

雨は小雨とは限りまえん。ザーザーぶりの時もあります。傘を持ったまま車いすの乗降をエスコートすることはできません。

雨が降ってるときこの左側から時間かけて乗降しセッティングするのですか???
幅員の余裕ない住宅街の路地でこんなにスペース独占できますか?
交通量の多い、バス通り、自転車専用レーンがある道路でこんなに左側から隔離して車両止めて乗降するのですか?
あと、車いすを乗せて向きを上の写真のように変えた後、車いすを固定しなければならないですね。青いバンド(ロープ)が見えると思いますが、上の写真のように・・・
この固定作業の時、椅子の左足側は左ドア側から固定作業できても、右足側を固定する時左のドアからお客様の足元にかがむような姿勢で右足側を固定できますか?
普通出来ないでしょう・・・
ゆえに、運転手が右側に移動して右足側を固定することになるでしょう・・・
ただでさえ左側にスペースとって駐車している車道で右ドア開けて右側から作業することになるのですよ。
展示スペースなら出来ても実際の道路では危険が多いですね。
③左から車いす乗降の時、乗降スペースを相当広く取らなければならない。ゆえに、車両を左に寄せての乗降が出来ない。


上の写真を見てください。左側から乗降するスタイルなので、左から車いす乗降する時相当スペースを必要とします。
ようするに・・・
車を左に寄せて乗降できないということです。
テスト場や展示場でタクシーは人を乗せるのではありません。
ほとんどが車道です。もしくはホテル、空港、駅、病院等の車寄せ
東京駅八重洲口の降車場所ご存知の方はこれは使えないってすぐわかりますよね。(笑)
しかも、昼間だけとは限らない。夕方、早朝、夜も利用することあります。
スロープを反射カラーにするとか、停止表示機材でも置いておかないと二輪車が入ってくる可能性有りますよ。
今後営業用車両を設計するときは、実際に仕事で使う人の意見を聞いてほしいですね・・・
使用具合のテストも公道で試してみないと・・・
幅員少ない生活道路に緊急者車両が来てもすぐによけられませんね。後部からだとあらかじめ車両を左ぴったりに寄せられるのですけどね。
建築物、道路も同じ。デスクの上で考えて設計する人って現場で使う人のこと忘れるのですよね~~~
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